あした天気になあれ(32)

大田黒の挑発を逆手に取って、相手のペースを崩すことに成功した太陽。
雨が降り始め、舞台は因縁の中学選手権と同じ展開に…! 否が応でも2人の脳裏には過去の記憶がよみがえって来る。
なんとかイーブンにまで持ち込んでむかえた最終18番ホール。
雨と風で、コンディションは悪くなる一方。
世界の青木プロも見守るなか、太陽は絶体絶命のピンチに追い込まれた!! ここで負ければ明日がない。
はたして勝負の行方は…!?3回戦に駒を進めた太陽の次の相手は、「マッチプレーの鬼」と恐れられる青木プロ。
その呼び名にふさわしく、口八丁手八丁で太陽を眩惑させる。
ホールが進むにつれて差を広げられ、あげくの果ては、ギブアップしろと青木に言われる始末。
余裕しゃくしゃくのその態度にいい加減イラッときた太陽は、ネバーギブアップの精神を取り戻し、青木に真っ向勝負を挑む!! 残りのホールはあと僅か。
太陽、奇跡の大逆転となるか!?青木の一方的リードで進んでいた試合でも、太陽はまだまだ諦めてはいなかった。
それまでのお返しとばかりに披露した、青木を惑わすテクニックや、地元出身キャディ岡村じいさんの知識を借りての裏ワザショットで後半目を見張るような猛チャージを仕掛ける! しかし相手は世界の青木、そう簡単には勝たせてくれない。
最終ホールで後がない太陽が放った第3打。
そのボールが描く放物線の行く先に待ち構えているものとは!?土壇場でイーグルに追いつき、青木との勝負を延長ホールへと持ち込んだ太陽。
しかしその第1ホールで、すんなりと決められる距離のウイニングパットを外す痛恨のミス!! 一度は負けを認めた青木も、がぜん息を吹き返し戦いは熾烈な一騎打ちに! 途中、太陽の打ったボールがギャラリーを直撃してしまうハプニングが起きて、会場は一時騒然となるが…。
東洋マッチプレー選手権決勝戦。
太陽の相手の疋田は勝利のためには手段を選ばないヤクザな男。
太陽のクラブに傷を付けたり、取り巻き連中を使って集中力を削がせたり…。
どうしようもない悪事を働く疋田に、太陽と岡村は四苦八苦。
プロらしくプレーで勝負したい太陽だが、あの手この手の妨害作戦に凡ミスを連発。
波乱含みの決勝戦。
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